*博多銘菓 雪うさぎ(風月フーズ) [他府県のうさぎ]

yukiusa1.jpg博多に伝わる民話をもとにつくられたという、銘菓「雪
うさぎ」。インターネットでその可愛らしさを知って、
博多出張のお土産はこれと決めていました。
ふんわりマシュマロに、大好きな手芒豆の白餡。
憧れの雪うさぎを手にしてみると、もちぷよとした感触
が本当にうさぎのからだにふれているよう。口どけのい
いマシュマロは甘さ控えめで白餡ともよく合い、見た目
の可愛さだけではない美味しいお菓子でした。
おまけのマスコットも可愛い(写真の「2個入」には本
来マスコットはついていませんが、150円プラスすると
1個つけてもらえます)。耳やからだの色がちがう5種
類から選べるので、全部揃えたくなりそう。

製造会社(風月フーズ)のホームページによると、この
お菓子のもとになった、博多の崇福寺に伝わるお話は次
のようなもの。鎌倉時代、同寺の開祖・大応国師が宋(
中国)留学から帰国する途中、雪深い山中で狼に追われ
ていたうさぎを助けて船に乗ったそうです。ところが玄
界灘で暴風雨に遭い、船は難破の危機に。そのとき荒れ
狂う海にうさぎが身を躍らせると荒波がおさまり、一行
は無事博多港に帰ることができたといいます。
有名な仏教寓話「月のうさぎ」(飢えた老人に身をやつした帝釈天に、うさぎが自らの身を焼いて捧げ、
その魂が月に昇華されたという話)に似ているところが興味深い。おとぎ話では「ずる賢くてちょっと
抜けている」トリックスター的な役割をふられることが多い「うさぎ」ですが、仏教の世界では献身的
な善獣として描かれることが多いようですね。

yukiusa3.jpg yukiusa5.jpgyukiusa4.jpg
(写真左)ふんわり口どけのいいマシュマロの中に手芒豆の白餡が入った雪うさぎ。あっさりした甘さで
いくつでも食べられそう。(写真中央・右)雪うさぎの姉妹品「ゑびすさんのうさぎ饅頭」。いわゆる「
ひよこ饅頭系」の白餡入り焼き菓子ですが、餡にお醤油味が効いてるのが特徴。濃厚な味わいです。九州
福岡で親しまれる明治創業の老舗の味「ゑびす醤油」を使っていることが商品名に。

【記事の参考にさせていただいたサイト】
▼ 風月フーズ株式会社ホームページ:雪うさぎ、ゑびすさんのうさぎ饅頭
http://www.fugetsu.co.jp/mokuji.html

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*「うさぎ駅長 もっちぃがゆく!」(写真/藤本雅秋) [うさぎの本]

          
今年はじめにテレビや雑誌でよく紹介された、山形鉄道・フラワー長井線宮内駅の「うさぎ駅長」。
「東北の人気No.1“鉄ドル”(帯文より)」もっちぃの写真集が6月24日に発売されました。

かねてから気になっていた、うさぎ駅長もっちぃ。
会いに行きたし、山形は遠し……という、全国のうさぎ好きにうれしい1冊です。これを見れば、もっちぃの可愛さはもちろん、うさぎ駅長誕生の経緯、うさぎ駅長とうさぎ駅員たちの毎日のお仕事、うさぎ駅長のプライベートなど、不思議可愛い「うさぎ駅長」の全貌が明らかに。「わだすの働きっぷりを見でね!」と全編東北弁で語りかけてくれるもっちぃのセリフを読みつつ、ローカルな魅力あふれる長井線各駅の写真を見ていると、まるで会いに行ったみたいな気分になれます。

しかしこの「うさぎ駅長」、卯年にちなんだ話題づくりではなかったんですね。
本書の「もっちぃヒストリー」が非常に興味深い。山形鉄道は1988年、旧国鉄路線の第3セクターとして開業したそうです。しかし1990年頃には少子化などによる乗客減少から経営難に。2008年末になって会社を一新し、社長を公募することを発表。2009年に就任した現在の社長さんは、公募で熱意を買われた旅行代理店出身の方だそうです。そして翌年の2010年8月、うさぎ駅長を採用。沿線に「白兎駅」と「幸せを呼ぶ三羽のうさぎ伝説」を持つ熊野大社があることから、「うさぎとゆかりの深い沿線」として多くの人に親しんでもらえるように。
この「うさぎ駅長」のアイデア、じつは同年の春に入社したばかりの新入女性社員によるものでした。
農業高校出身で牧場勤務経験もある動物好きの彼女は、面接で「駅にミニ動物園をつくりたい」というユニ
ークな企画を語り、その発想力と経験を買われて採用されたそうです。
「うさぎ駅長」誕生のヒストリーはおとぎ話なんかじゃなく、ちょっとした「プロジェクトX」だったんですね。

【記事の参考にさせていただいたサイト】
▼山形鉄道ホームページ
http://www.flower-liner.jp/index.html

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うさぎ駅長もっちぃがゆく!

うさぎ駅長もっちぃがゆく!

  • 出版社/メーカー: マガジンランド
  • 発売日: 2011/06/25
  • メディア: 大型本


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*八大神社の卯みくじ [社寺のうさぎ]

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八大神社の十二支(卯)おみくじは可愛い!と聞いていたのですが(写真上・中央)。
先日ようやく検証に行くことができました。くるくる巻いたおみくじの小さな筒を大事に守っているかのような、木彫りのうさぎ根付け。手彫りらしく、1点1点、顔やからだつきがちがいます。

0626a.jpgわたしが選んだのはこのコ。
どこか所在なさげにも、寂し
そうにも見える表情に惹かれ
ました。ちょっとミスマッチ
な蛍光ピンクのストラップも
可愛い。
ところで八大神社といえば、
吉川英治の小説『宮本武蔵』
の舞台となったことでもよく
知られています。
「一乗寺下り松」と呼ばれる
この一帯は、若き日の武蔵が
吉岡一門と決闘した場所とさ
れ、今もその碑や四代目の松
(写真上・左)が参道に立っ
ています。

そんな男のロマンあふれる、武蔵ファンの聖地に、「可愛い」がはびこっていいのでしょうか(笑)。
いつもは武蔵にちなんだ勝運祈願の絵馬が並ぶ本殿にも、今年は可愛い卯年の絵馬がいっぱいです(写真上
・右)。12年に1度のことだもの。許してもらいましょうね。
うさぎ好きにとっては、今年のうちにぜひ詣でておきたいところ。近隣には詩仙堂、圓光寺といった名刹もあります。車で行くなら、さらに先の山頂に建つ(交通安全、自動車祈祷で有名な)狸谷不動院にもぜひ。

そして一乗寺うさぎ狩りのもうひとつのお楽しみ。和菓子処「一乗寺中谷」さんの豆乳プリン。
器は何種類かあり、時期によっても変わるそうですが、こんなうさぎ柄に出逢えればラッキー。
店内でほっこりお茶しながらいただくこともできます。

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持ち帰った器を洗って伏せると、
思いがけず底に「福」の字が。


 ▼ 八大神社ホームページ
 http://www.hatidai-jinja.com/index.html


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*弁天さまとうさぎ(山科絵) [アートなうさぎ]

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諸芸上達、財運の女神として知られる弁財天さんのまわりに、子孫繁栄の吉祥獣、うさぎたちが集まって。
なんとも縁起がよく可愛らしい「山科絵(やましなえ)」の一点です(写真上)。
伏見の長建寺で開催中の山科絵展でみつけたうさぎアート。同寺のご本尊である弁財天と干支のうさぎに
ちなんだ、今年・この展ならではの作品です。もうひとつは、水郷伏見らしい「浪にうさぎ」(写真下)。
そういえば、弁天さんは水の神さまでもあるのですよね。
これからの季節に飾りたい涼しげな図柄で、もっちりとふくよかな白うさぎも気に入っています。

作家の山本義雄(やまもと・よしお)さんは、f2.jpg幻の民俗絵画「山科絵」を復活させた、
現代唯一の山科絵師です。
山本さんの画業が紹介された京都新聞2003年
4月15日の記事によると「山科絵は江戸時代
の前〜中期に生まれたとされ、半紙に神仏な
どの絵を描いて東海道を行き交う人に売られ
ていた」といいます。旅人たちがお土産、お
守りとして気軽に買える廉価な縁起もの。
大衆のためアートだったんですね。

▼「山科絵」について、もっと詳しく知りたい人はこちらをどうぞ。
過去の日記 *山科絵のうさぎ(山本義雄 作) 
http://usa-ch.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25

『山科絵展』は、5月29日(日)まで開催されています。
(10:00〜17:00、ただし25日(水)は休み)
水辺の緑が美しい初夏の週末、伏見の水郷・酒蔵めぐりをかねて立ち寄ってみてはいかがでしょう。

長建寺は伏見・中書島かいわいの観光エリアの中心にあります。
唐風の紅い楼門(写真下:上段左)は、どこか竜宮城を思わせる風情。かつて港町の廓の守護寺で
あったことを偲ばせます。寺内の手水に使われる「閼伽水(あかすい)」(写真下:中段左)は、
伏見の名水のひとつ。お寺のすぐ前は宇治川派流、十石舟乗り場。川の対岸には酒蔵が立ち並び、
名水の町ならではの風景が楽しめます。近辺には、伏見が運河と街道で栄え、幕末の動乱の舞台と
もなったことを伝える船宿や坂本龍馬ゆかりの地などが点在。ぶらりと歩くだけで、いくつもの歴
史スポットに出逢えるテーマパークのような一角です。
そして今回、思わぬところで「うさぎ」を発見。蓬莱橋の行灯に彫刻された「浪とうさぎ」(写真
下:下段左)。その意図は知りようもありませんが、かつての遊郭、蓬莱(不老不死の山)、伏見
(不死身ともよばれた)、うさぎ(月の使者、遊客にもたとえられた)……いろいろな意味が想像
できる粋な装飾ですね。

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*清滝うさぎ狩り(ギャラリーテラ) [うさぎイベント]

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京都随一の繁華街、河原町からバス1本で約1時間半。同じ京都市内とは思えない、緑深い渓谷の山里
にバスは到着します。「清滝」。愛宕さん(火の神さんとして信仰される愛宕神社/清滝はその表参道
にあたる)への登山者のほかは人の姿もほとんどなく、先ほどまでいた河原町の喧噪(ゴールデウィー
ク初日の人出と渋滞)が嘘のよう。まるで時代を何十年かタイムスリップしたかのような、昔ながらの
町並や丸い郵便ポストにも懐かしさを覚えます。
ギャラリーテラは、そんな奥嵯峨の隠れ里のような場所にある古民家を改装したアートスペースです。
俗世を離れて心静かにアートや工芸にふれる……なにより「うさぎ」作品に出会うのに、ぴったりのシ
チュエーション。今回の“うさぎ狩り”のターゲットは、3月に『春の京都で兎雑貨展』で存在を知った
陶芸作家(染色・張り子なども制作される)、向坂典子さんのうさぎ絵付陶器です。

紅殻色と漆黒のコントラストが目を引く古民家(ギャラリー)の引き戸を開けると、土間には薪ストー
ブに火が燃やされていて、初夏の陽射しの外から入って来た者にはちょっと不思議な光景。そういえば
さっき清滝川の橋を渡ったとき、少し空気がひんやりとしていたっけ。やはり街とは別天地、昔から京
の避暑地とされている場所なのだということを肌で感じます。
「このストーブでピザを焼いて食べたりもするんですよ」と写真を見せてくださった向坂さんは、ギャ
ラリーのオーナーさんと山中のお散歩や川遊びも楽しまれるとか。そんな家庭的な雰囲気も、この廊な
らではの魅力でしょうか。

愛兎家としても知られる向坂さんの作品は、デフォルメされた後にも、うさぎをよく知る人にしか出せ
ないニュアンスのようなものがほどよく感じられ、うさぎ飼いの琴線にふれるのです。
向坂さん自身も3匹のヒマラヤンうさぎと暮らしておられ、作品のモデルはその子たちと聞いて納得。
この日も、3兎さんたちは向坂さんの車で同行していました(写真はその1兎「はる」ちゃん)。

    tera1.jpg tera3.jpg tera4.jpg
   tera0.jpg

わたしが選んだお湯吞み(写真)にも、可愛いヒマラヤンうさぎさんが描かれていました。裏側には、
うさぎの好物のクローバー(四つ葉)が。両面うさぎではなく、このあたりの抜け感も好きです。
シンプルなかたち、可愛すぎず適度に渋く、ナチュラルな色使いや質感、手に持った感触もいい…。
聞けば向坂さんの陶器は、土も自ら山へ入って採取されるそうです。若狭の自宅工房に窯もあり、焼
きまですべて自分で行っておられるそう。じっさい手にしてみると、量産品とはちょっとちがう味わ
いがあるものですね。

tera5.jpg * 今回の展示は同郷の竹紙画家・渡辺淳さんとの
 「ふたり展」として、4月22日から5月1日まで
  開催されました(会期は終了しています)。


 ▼ 清滝ギャラリーテラさんのブログ
 http://blog.terra2010.com/

 ▼ 向坂典子さんのホームページ
 http://www.h5.dion.ne.jp/~ten-10/index.html


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  展示作品の撮影および掲載は、作家さんの許可をいただいてます。
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