*黄金のうさぎ(霊鑑寺) [社寺のうさぎ]

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 「鹿ヶ谷の妙見さんの、ちっさいお堂に、金ぴかのうさぎさんがいはった」というお話を近所の方
 からうかがって行ってみたら、たしかに、いはりました(いらっしゃいました)。
 鹿ヶ谷の妙見さんは、哲学の道からすこし東へ入ったところ、霊鑑寺(れいかんじ)というお寺の
 山門の脇にあります。不動さん(不動明王)と妙見さん(妙見大菩薩)が仲よくいっしょにお祀り
 されているという、その小さなお堂(写真右上)をのぞくと、畳を敷かれた居心地よさそうな空間
 のまんなかに、ぽつんとひとり金色に輝くうさぎさんがうずくまっておられます(写真左上)。
 なんだか不思議な光景です。お堂のまわりには、「開運厄除 卯 洛陽十二支妙見」の表札と「洛陽
 十二支 卯 妙見大菩薩」の赤いのぼりがあるいがいに説明書きも見当たりません。

 この霊鑑寺さんは後水尾天皇の皇女が開いたという、皇室とゆかりの深い禅尼寺で、回遊式の庭園
 や椿の花がきれいなのだそうですが、拝観は春と秋の期間中だけ。普段は門も閉ざされています。
 この金色のうさぎさんについてお寺の方に尋ねてみたところ、「洛陽十二支妙見」は御所から見て
 十二支の方角それぞれに(御所を守護するため)妙見宮をおいたもの。同寺は卯の方角(東)にあ
 たるので、「卯」の妙見宮としてうさぎ像をお祀りしているとのことでした。
 十二支妙見信仰は江戸時代からはじまったそうですが、一時期衰退し、近年復興されたそうです。
 この金のうさぎさんは、「信楽焼の作家さんに注文して特別に創っていただいたもので、なんとか
 今年の卯年に間にあいました」とのこと。昨年の12月、寅年から卯年への「引き継ぎ式」のさい、
 めでたく奉納されたそう。

 木像だとばかり思っていたら、焼き物(信楽焼)だったんですね。
 金箔をほどこされたのは、皇室ゆかりの寺の高貴さをイメージしたものでしょうか?そういえばフ
 ォルムと表情には、どこか女性的な趣きを感じます。
 ちなみにこの霊鑑寺さんのうさぎ像は、昨年の干支の虎像(道入寺さん)と同じ作家さんの作品だ
 そうです。妙見さんに干支の像を置くことをはじめられたのはまだ3年ほど前からだそうで、これ
 から毎年、新しい干支像が増えていくのが楽しみですね。

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