*気を吐くうさぎ(地主神社) [社寺のうさぎ]

js1.jpgjs2.jpg京都観光のメッカ清水寺内の地主神社にも、こんな黄金のうさぎがいます。
打出の小槌を高くかかげた祭神・大国主命(オオクニヌシノミコト)の足もとで御幣をかかげて気を吐くうさぎ。
これは『古事記』にも登場する因幡の白うさぎですね。ワニザメに皮をはがれて泣いているところを助けられ、大国主命の恋の縁結びをした、あのうさぎ。雄々しい表情をきめていますが、どこかユーモラス。気合いを入れすぎてなにかしでかしそうな、トリックスターの雰囲気を感じさせます。

子どもの背たけほどもある、黄金色のうさぎ像。これと同じポーズの、小さい木彫りのうさぎを見つけました(写真右下)。おそらく黄金像のデザイン段階で立体見本として作られたものではないでしょうか。あまり目立たない場所に置かれ、ショーケース
越しに見ることしかできませんが、木のぬくもり感や手彫り風の味わいがとても好もしい。
いままで見過ごしていただけかもしれませんが、ちょっとうれしい発見でした。
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この地主神社、京都で最古の「縁結びの神さま」として、本殿前の「恋占いの石」と
ともに雑誌やテレビですっかりおなじみになりました。修学旅行生や若いカップルた
ちのココロをつかむ「恋に効く神社」の境内は、なかなかポップ。でも、本殿、拝殿、
総門ともに国の重要文化財です。 平成6(1994)年にユネスコの世界文化遺産にも
登録された、貴重な人類の共有財産です。
京都市による境内説明板には、創建は奈良時代以前、現在の社殿は徳川家光による再
建で「桃山時代の様式による華麗な建物」とあります。
鈴の緒がキュートに蝶むすびにされた朱塗りの本殿をあらためて見上げると、たしか
に極彩色の装飾がほどこされ、桃山時代、秀吉好みの絢爛豪華を伝えているよう。
拝殿には狩野元信(かのう・もとのぶ)筆の龍の天井画があり、授与所(おみくじや
お守りなどを授与する場所)として使われているのが申しわけないくらいです。
こんな歴史ある文化財や空間を、こんなにもカジュアルに観てふれて楽しめるなんて。
長いこと京都で生きてきましたが、今日はじめて京都を本当にすごいと思いました。



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