＊４色うさぎみくじ（宇治上神社） [社寺のうさぎ]
とても珍しくて可愛い、４色のうさぎのおみくじ（写真）。白やピンクのうさぎのおみくじはよく
見かけますが、黄色や水色のうさぎは、ほかではなかなか見つからないのではないでしょうか。
うしろ姿を見れば、おしりからちょっと出ているおみくじを結んだひもも、赤、白、紫、オレンジ
と色違い。もちろん手描きされた顔の表情も、それぞれ微妙にちがいます。たくさん並んだ色とり
どりの砂糖菓子のようなうさぎたちのなかから、お気に入りのコを選ぶのも楽しみです。
おみくじは本来ひとつだけ引くものですが、全色並べて飾りたくなる愛らしさ。ちなみにこの４種
の「色」には特にいわれなどはなく「お好みでどうぞ」とのこと。「４色ぜんぶお受けになる方も
おられますよ」と社務所の方がおっしゃるように、大人気のうさぎたちなのです。
この４色うさぎのおみくじを授与（有料）されている宇治上神社（うじがみじんじゃ）は、宇治川
の東岸、朝日山の山裾に宇治神社と上下（かみしも）に並んで建っています。明治維新までは二社
一体だったそうですが、現在、宇治神社は「莵道稚郎子（うじのわきいらつこ）」を祭神とし、そ
の奥にある宇治上神社は莵道稚郎子とその父（応神天皇）、兄（仁徳天皇）の三神をともに祭神と
して祀っています。こぢんまりとした社の境内は静けさに包まれ、社殿は一見簡素に見えますが、
じつはこの宇治上神社は、れっきとした世界文化遺産。日本最古の神社建築である本殿をはじめ、
貴重な歴史的建造物を今に伝えています。
▼ 莵道稚郎子（うじのわきいらつこ）って…？
＊宇治と莵道とうさぎ http://usa-ch.blog.so-net.ne.jp/2011-01-24
＊うさぎの皇子さま http://usa-ch.blog.so-net.ne.jp/2011-01-25
【記事の参考にさせていただいた資料】
・京都府のホームページ（世界遺産（世界文化遺産）宇治上神社）
http://www.pref.kyoto.jp/index.html
・宇治上神社のリーフレット
・『宇治市の史跡紹介』案内板
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＊水を吐くうさぎ（宇治神社） [社寺のうさぎ]
岩の上に、ぴょんと跳び乗った１匹のうさぎ。後ろ脚を跳ねあげたまま前脚だけで立ち、細く勢いよく水を吐
き出しています。流線型の長い耳といい、とても動的な生命感
をもった彫像。宇治神社の鳥居をくぐって進むと、右手に見え
る手水舎のうさぎ像です。
うさぎはこの社の神さまのお使い。祭神「莵道稚郎子（うじの
わきいらつこ）」がこの地へ来られる途中、道に迷い、うさぎ
が道案内をしたという言い伝えがあるからです。
今年は卯年とあって、この手水舎のまわりに人が絶えませんが、
普段はこの彫像を一見うさぎとわからず通り過ぎてしまう人も
いるそう。この日も、わたしの前で手水を使いながらうさぎの
頭をなでていた参拝客の紳士が「うさぎに見えますか？これ」
と、こちらをむいて尋ねてこられました。
うさぎといえば、まるまるとして可愛いもの、というイメージ
からすると、この、ちょっと獰猛そうな流線型のうさぎは「う
さぎらしくない」ようです。よく見ると足には長い爪が立って
いて、どこか攻撃的な野性味も感じますね。
うさぎと長年暮らした経験からいえば、うさぎという生き物は、
一般に思われているよりずっと野性的で強い獣（けもの）です。
この宇治神社の「こわいうさぎ」さんを見たとき、そんなうさぎの一面をよくあらわしていて、ひと目で
好きになりました。この彫像を創った人は愛玩用の可愛いうさぎではなく、野うさぎをモチーフに、その
野生の強さと美しさに畏敬をあらわしたのではないでしょうか。いつの時代に創られたものかはさだかで
はありませんが、年期を感じるうさぎさん。いつまでもこの手水舎に健在であってほしいものです。
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＊みかえり兎おみくじ（宇治神社） [社寺のうさぎ]
可愛いうさぎのおみくじは、今年あちこちの神社で授与されていますが、こんな振り返ったポーズのうさぎはちょっと珍しい。
宇治神社に伝わる「みかえり兎」伝説にちなんだおみくじです。
「干支のうさぎ」ではなく、この神社の祭神「莵道稚郎子（う
じのわきいらつこ）」を助けた（道案内をした）という、いわ
れのあるうさぎです。
社殿の前には、神社や祭神の由緒書きと並んで、ちゃんとこの
「みかえり兎」の由緒書きも置かれています。
道に迷ったご祭神に正しい道を教えたことから、人びとを道徳
の正しい道へ導くと信仰されているこのうさぎ、おみくじの言
葉（神さまからのアドバイス）にも重みがあるのです。
身の丈６センチほどの小さな素焼きの「みかえり兎」は、おみ
くじを出したあと、お守りとしてバッグやポーチにしのばせて
おくにもいいサイズ。もちろんお部屋に飾っても可愛い。
振り返った顔が、じっとこちらを見つめているように感じませ
んか？いやなことや頭にくることがあったとき、この小さな可
愛い目で見つめられたら、悪い考えなんて忘れてしまいそう。
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＊招きうさぎ（岡崎神社） [社寺のうさぎ]
氏神さまのお使いとして、境内にたくさんのうさぎ像が鎮
座する岡崎神社。
今年の卯年を機にいくつかの
新しい像がつくられましたが、
いちばんの新顔が昨年11月に
誕生したばかりという、この
「招きうさぎ」。本殿の両脇
に２匹一対で鎮座しています。
招き猫は「左手をあげている
とお金を招く」「右手をあげ
ていると人を招く」と言いま
すね。この招き兎たちも、右
手をあげているほうは金運、
左手をあげているほうは縁結
びのご利益があるそうです。
ところで、この招きうさぎたちが今いる場所。以前はたしか、べつの（もっと小さい）白いうさぎ像が置
かれていたような記憶があるのですが…。神社の方に尋ねようにも、今は初詣・うさぎ詣の参拝客への対
応に追われておられるようすで、とても声をかけづらい。もうすこし日をおいてから、あらためてこの件
は確認したいと思います。
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- 場所: 京都府京都市左京区岡崎東天王町51
- 特色: 平安神宮等の東山観光散策に最適な立地
＊母子うさぎ（岡崎神社） [社寺のうさぎ]
境内に、たくさんのうさぎ像たちがいる岡崎神社。昨年夏に氏子さんから奉納されたばかりという、この母子の
うさぎ像は、気をつけて見てまわらないとちょっと見逃して
しまいそうな場所にひかえめに鎮座しています。
境内に入って右手奥の斎館の前。ちょうどこの日は斎館の戸
に「婚礼控え室」の貼り紙がしてありました。
そういえばもう10年も前、わたしが（このブログではなく）
別のホームページでこの神社を紹介したときのこと。
「自分たちが若いころ結婚式を挙げた神社がここだったの。
つい懐かしくて…」と掲示板にコメントをくださった、素敵
な和裁士の女性がいらっしゃったことを思い出しました。
最近は人気タレントさんの影響もあってか、若い人にも和装
での神前結婚式が復活の兆しを見せているようです。有名で
大きな神社での挙式も素敵ですが、地元で古くから知られる
小さな社で愛を誓うのもまたいいものでしょうね。
そしてやはり、縁結び・子授け・安産と女性にうれしいご利
益がいっぱいで、神様のお使いの可愛いうさぎたちがたくさ
ん鎮座するこの神社は特別。ただこの場にいるだけで心を和
やかにしてくれるのです。「いつかここでお式を挙げたい」
と、この卯年の初詣を機に願った未来の花嫁さんも多いので
はないでしょうか。
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- 場所: 京都府京都市左京区岡崎東天王町51
- 特色: 平安神宮等の東山観光散策に最適な立地
